分析結果の見方
Propilar の7つの分析タブ(収益性・返済安全性・年次推移・税務会計・地域需要・ハザード・ダウンサイド耐性)の読み方を解説します。

Propilar の分析結果は7つのタブに分かれています。各タブで異なる視点から物件を評価できます。
1. 収益性分析タブ
物件の収益構造を確認するメインのタブです。
KPI ダッシュボード
画面上部に主要な指標がカード形式で表示されます。
| 指標 | 意味 | 詳細 |
|---|---|---|
| 表面利回り | 物件価格に対する年間賃料の割合 | 費用や空室を含まない概算値 |
| 実質利回り(FCR) | 物件価格に対する NOI の割合 | 費用・空室を反映した実態に近い利回り |
| 月次CF | 月ごとの税引前キャッシュフロー | プラスなら手元にお金が残る |
| DSCR | ローン返済に対する収益の余裕度 | 1.0未満は返済不能リスク |
| CCR | 自己資金に対するリターン | 投下資金の回収効率 |
| K% | 借入金に対する年間返済額の割合 | FCR との比較でレバレッジの質を判断 |
| レバレッジ | 借入によるリターン増幅効果 | 有効 / 中立 / 逆効果 の3段階 |
| LTV | 物件価格に対するローン残高の割合 | 低いほど安全 |
| 回収期間 | 自己資金を回収するまでの年数 | — |
| NPV | 将来CFの現在価値合計 − 自己資金 | プラスなら投資価値あり |
| BTIRR | 税引前の内部収益率 | 割引率を上回れば良好 |
| ATIRR | 税引後の内部収益率 | 割引率を上回れば良好 |
キャッシュフローウォーターフォール
年間のキャッシュフローが段階的にどう変化するかをグラフで表示します。
GPI(満室時収入)
→ EGI(空室・貸倒を差し引いた実効収入)
→ NOI(運営費を差し引いた純収益)
→ BTCF(ローン返済後の税引前CF)
→ ATCF(税引後の最終CF)
各段階の金額と、何がどれだけ引かれているかを視覚的に確認できます。
売却シミュレーション
売却条件を入力している場合、保有期間終了時の売却収支を確認できます。
- 累計 ATCF(運用期間中の税引後CF合計)
- 売却CF(売却価格 − 譲渡費用 − ローン残債 − 譲渡所得税)
- トータルリターン(累計ATCF + 売却CF − 自己資金)
2. 返済安全性分析タブ
ローン返済の安全性を年次推移で確認します。
DSCR 推移チャート
年ごとの DSCR(返済カバー率)の推移をグラフで表示します。DSCR が1.0を下回る年がないか確認します。
LTV 推移チャート
年ごとの LTV(借入比率)の推移を表示します。元金返済が進むにつれて LTV は下がっていきます。
ローン返済スケジュール
年ごとの元金返済額・利息額・ローン残高をテーブルとグラフで確認できます。
ℹ スタンダードプラン以上の機能
返済安全性の詳細(DSCR/LTV推移チャート・返済スケジュール)はスタンダードプラン以上でご利用いただけます。無料プランではサマリーのみ表示されます。
3. 年次推移タブ
保有期間全体のキャッシュフロー推移を確認します。
BTCF / ATCF 年次チャート
年ごとの税引前CF・税引後CF の推移をグラフで表示します。年次調整で空室率や賃料を変更している場合、その影響が反映されます。
BER 推移チャート
年ごとの BER(損益分岐入居率)の推移を表示します。BER が上昇傾向にある場合は、空室耐性が低下していることを意味します。
累積キャッシュフロー
保有期間を通じた累積 BTCF・累積 ATCF の推移を確認できます。累積CFがプラスに転じる時期が自己資金の回収タイミングです。
4. 税務・会計タブ
減価償却に関する情報を確認します。
減価償却推移チャート
建物と設備それぞれの年間償却額の推移をグラフで表示します。
減価償却明細テーブル
年ごとの償却額・累計償却額・残存価額を一覧で確認できます。定額法と定率法で異なる推移になります。
5. 地域需要分析タブ
物件所在地の賃貸需要を確認します。
⚠ 市区町村コードが必要です
地域需要分析を利用するには、入力フォームの「その他情報」セクションで 市区町村コード を設定してください。市区町村名で検索して設定できます。また、物件を一度保存する必要があります。
表示される情報
- 需要スコア: 0〜100 の総合スコア。地域の賃貸需要の強さを表します
- 空室率: 当該市区町村の賃貸住宅の空室率
- 世帯数: 総世帯数と推移
- 人口動態: 人口と年齢構成の推移
データは総務省の政府統計(e-Stat)から自動取得されます。取得後30日間キャッシュされ、その間は即時表示されます。
6. ハザード・リスクタブ
物件所在地の災害リスクを確認します。
- 災害リスクの概要(洪水・土砂災害・地震など)
- ハザードマップへのリンク(市区町村コード設定時)
- 地図表示(スタンダードプラン以上)
7. ダウンサイド耐性分析タブ
「もし状況が悪化したら、この物件はどこまで耐えられるか」を確認します。
ストレスシナリオ(全プラン共通)
以下の3パターンで、キャッシュフローがプラスを維持できるかを自動判定します。
| シナリオ | 条件 | 判定 |
|---|---|---|
| 金利+1%上昇 | 現在の金利に1%を加算 | BTCF > 0 を維持できるか |
| 空室率+10%悪化 | 現在の空室率に10%を加算 | BTCF > 0 を維持できるか |
| 賃料10%下落 | 現在の賃料を10%減額 | BTCF > 0 を維持できるか |
IRR 感度分析(スタンダード以上)
金利・空室率・賃料をそれぞれ変動させた場合の IRR の変化を3軸で確認できます。期待収益率(割引率)のラインと比較して、どの条件変化で IRR が割引率を下回るかを把握します。
感応度マトリクス(スタンダード以上)
2つの変数(例: 空室率 × 金利)を同時に変動させた場合の収支を表形式で確認します。緑(良好)/ 赤(要注意)の色分けで一覧できます。
ℹ プラン別のアクセス制限
ストレスシナリオ3パターンは全プランで利用できます。IRR感度分析・感応度マトリクスはスタンダードプラン以上の機能です。詳しくは料金プランをご覧ください。